2019年11月1日金曜日

ハロウィンを意識して②


こちらは玄関に飾った花。
お花屋さんに30歳前後の男性が先客でいらっしゃいました。
ヒマラヤ杉と蘭(あと一種類は忘れた)のシンプルな構成。
でも、一目でハロウィン仕様とわかる選び方でした。

ハロウィン用に花を買うなんて素敵!と思って
花屋さんに尋ねたところ、
「まだまだ、そういうお客様は少ない」。

母の日や誕生日だけでなく、
こういうときにもお花を飾ってほしいな…と思ったのでした。




ハロウィンを意識して①




ハロウィンでしたね。
私が、いけばな教室の際に発注するお花屋さんでも
ハロウィンを意識したのか、
カーネーション、バラ、ユリなど
オレンジ色の花が多かったような。

今年初めて、ハロウィンパーティーを自宅で開催しました。
お客様へのおもてなしとして、お花を飾ることに。
オレンジを意識した作品もいいけれど、
もう少し大人っぽくしたくて。

ブラックのカラーはまさに怪しげ。
ケイトウも、鮮やかな色と形状が不気味。




2019年10月24日木曜日

花と鳥⁉


明治神宮で
草月流いけばな奉納を見ました。

華道の世界はよくわかりませんが、
流派はたくさんあるけれど、
草月は派手すぎることもなくて、
好感を持ちました。

写真は自宅に活けた花。
この時期になると、
お花屋さんには雲竜柳が登場。

雲竜柳は針金のように柔らかくて
好きに形作ることができます。
こんなに細いのに、
あるとないとでは作品全体の印象が違う。

ストレスリチアが、
エサをねだる鳥のよう。

2019年10月12日土曜日

古風な日本女性を思わせる花



けっして派手ではないけれど、
静かな存在感を醸し出す花菖蒲。

まっすぐ伸びた茎、その先端にある花。
私には、古き良き日本人女性ように映ります。

合わせた植物は、
グリーンアンセリウムと枝付きエンドウだけ。
ひげのように左右に広がる細葉も、花菖蒲の葉。

花材料は少なくても
十分にデザインできるのが、アレンジとの違いでしょうか。


2019年9月12日木曜日

敢えてのセンター不在



器に触れるくらいの高さで
中央に主役となる花が配置されることが
一般的な活け方。
この作品には芍薬のような主役級の花はありませんが、
水仙やチューリップを寄せ集めたら
それなりの強さは出るでしょう。

でも敢えて、主役の場所=センター不在にしました。

濃淡や形状の異なる緑の空間に
ちらほらと見えるピンクや黄色の花たち。
センター不在でも整っています。





2019年9月9日月曜日

ドラセナはすばらしい脇役



へレコニアの角度、
ひまわりのアーチ、
ケイトウとグロリオサの位置、
そしてドラセナ。

ドラセナ。
メイン(奥)の器ではまとめて活けることで
ワサワサとした勢いと密度をつくり、
下の壺では、葉脈に沿ってちぎることで、線が複雑に。

ちなみに。
最近は葉の太さや色にバリエーションが。
すぐに根が出るので水栽培でも長生きします。

2019年8月20日火曜日

胡蝶蘭って難しい



ある方の昇進祝いに、
胡蝶蘭の鉢植えが100鉢以上も届いたそうで。

いまは引き取ってくれる業者もありますが、
スタッフの方が「かわいそう」と、
蕾がすべて開いた茎を金属製の支柱から外して、
持ち帰れるように整えてくれました。なんとも有難い!

白い胡蝶蘭の花の部分だけを持ち帰ることに。

胡蝶蘭って難しいんです。
鉢植えのときは、葉もあるから格好つきますが
花だけ持ち帰ると、ちょっと不気味(笑)。

しかも、先端が下がるので、
花瓶に挿しても下を向いてしまう。

悪戦苦闘……とまではいきませんが、
こんな感じに活けたら……なんか、いいかんじに。
ちょっとした発見でした。

2019年8月17日土曜日

山野草を活ける



アイアンは、今年のテーブルウエア展で見つけたお気に入り。
TSUNEさんという女性作家の作品で、
植物を模しています。
枝の先端の輪にお皿を置いて、
食卓を楽しくする……という目的で創作されたそうです。

けれど私は、作品を見るなり
「お花を活ける道具として使いたい」とTSUNEさんのご主人に力説。

せっかくなので、素材の違う器で
活けてみました。
角虎の尾、千日紅、利休草…。
和の花材料は派手さはないけれど、繊細かつ美しい形。
アイアンともマッチしますね。

2019年7月26日金曜日

書道といけばな



伸びる、はらう、止める。
書道はそうやって文字を表現しますが、
いけばなも、ある意味では同じかもしれない。

下に向かって流れる枝もあれば、
中央をタテに貫く枝もある。
柔らかな草花は、漢字でいうなら
ハネやしたごころ(点が4つ並ぶ部首)みたい。


ピンクの房のようなものは、
ケイトウの一種で唐糸草(からいとそう)。
はじめて知りましたが、かわいい。

2019年2月11日月曜日

たまには洋風に



他の作品にも出てきた、
お気に入りのアイアンです。

本来、料理皿を活けるためのものなので、
大きな枝は使わずに、花ばかりで活けてみました。
花だけだと、ちょっと洋風に感じます。

ピンクの花はトルコキキョウ。
黄色はスイートピー。
どちらも品種改良がすすんで
色が豊富になりましたね。