2017年5月12日金曜日

蘭・蘭・蘭



オーバル型のガラスの器に黒い石を沈めて、
隙間に茎や枝を指していく。
このような活け方をするときは、
茎の方向をそろえたり、できるだけ目に触れないよう
水のなかも意識します。

花材はすべて蘭。
ピンクの濃淡が可愛い!
今度、誰かに花束をお渡しするときは
蘭だけでつくってみようかしら。

2017年5月10日水曜日

浦島草の怪しさ



何とも怪しげな植物は、浦島草。
ひものような部分が、浦島太郎の釣り糸に見えたことから、
名づけられました。
花は紫色した仏炎苞(ぶつえんほう)、
雄花から雌花に性転換するそうです。

花とともに放射状に広がる葉も素敵。
私が好きな花材のひとつです。


紙袋に活ける



イベントにうかがったら、
お祝いの花スタンドや花かごがたくさん出ていました。
いまは花を引き取りにきてくださる業者もあるそうですが、
たいていは廃棄処分になります。

もったいないので……と、
紙袋にありったけ詰めて帰ることに。
でも口まで閉めてしまったら、花が窮屈。
この状態で電車に乗りました。

カトレア、蘭、グロリオサ……、
どれもこれも貫禄のある花ばかり。
まるで紙袋に活けるかのような気持ちでした。

はさみ今昔



はさみは、いけばなに欠かせないお道具。
昔は写真下のような
鉄製でパッチン、パッチンいうはさみを使っていたけれど
枝ものを切るには、上のようなはさみが便利です。

玄関先は常設スペース



玄関先は、私が花を活ける常設スペース。

お客様をお迎えするのはもちろん、
私が外出するときや帰宅時に目をやると、ほっとできるから。

コデマリの扇のような広がりと
とグロリオサのすっと立っている感じが好きです。


際どい姿勢が惹きつける



魚のカタチをしたコーラル色のガラス。
もともとは壁や柱にひっかけて使う花器のようです。

私はどうしても横向きに置きたくて。
魚のなかにミリオンをもじゃもじゃ入れて、
その葉に鉄線の茎が引っかかるように活けてみました。

際どい姿勢、イメージしたとおり。
好きな作品のひとつです。


蔓梅もどきのリース



蔓梅もどき。
乾燥してきたので、リースにして
トイレの鏡にひっかけてみたら……
思った以上に素敵な空間になりました。

昔の人の粋



蟹に亀、粋でしょう。
これ、みんな枝や花の角度を固定する花留め。

剣山はわりと知られていますが、
亀や蟹など、生き物を模した
「花留め」というるものもあるのです。
かわいい。

いまはもう、
このようなお道具をつくる職人さんはいないそうで残念。
だから私は、骨董市をチェックします。

ここ数年は、多くの外国人が骨董市を訪れ、
こういうものを購入していくため、価格が高騰。
とくに蟹は人気で、飲食店のディスプレイにするのだそうです。


植物の陰から岩や蟹や亀が覗く、箱庭のような自然の再現。
昔の人の自然との共生が感じられます。

2017年5月9日火曜日

グリーン × グリーン!



切子のグラス。
初夏の雰囲気を出したくて、
透明な日本のガラスの平皿を添える。

オリーブの実と葉は、
なかなか思うようなカタチになってくれないけれど、
多少の雑さがあっても雰囲気は出ます。

切子のグラスとグロリオサ


自宅で日本酒をいただくときに、
よく使う切子のグラスと白磁の小皿。
短く摘んだグロリオサを、ちょこっとあしらったら
こんなにかわいい作品になりました。

このような浅い器に活けるときは、
なかにも花や葉を潜らせて、
茎がグラスの底に直接当たらないようにします。

てのひらに載るくらいの、小さい世界。